もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

ブロガーとしての片思い

ブロガーになって、4年?いや5年?

とにかくかなり経った。

 

ブロガーでない瞬間もあったけど、こうして筆を取ればすぐに僕はブロガーだ。

 

かなり前、

僕は僕の言葉をより多くの人に届けたかった。

TwitterとかFacebookとかで、自分の言葉を自分のものとして、自分の一部として宣伝しまくった。

 

それは目立ちたかったのか、共感が欲しかったのか、まぁなんかしら意図があったのだと思う。

 

そんな頃、

Twitterで、さほど会話したこともない、でも時々ふぁぼを送り合うような人が、ブログを始めた。

僕と同じ、はてなブログだった。

今思えば、既にあったものをそこに書き出しただけかもしれない。

 

ただ僕には、そのタイミングは僕のブログを見て始めてくれたように思えて、なんだか少しワクワクした。

 

その人のブログは、とても生々しくて、とても叙情的で、

上手く言えないけど、魅力があった

 

たぶん僕よりいくつか年下で、

若さゆえの葛藤とか、色恋とか、そういう身近な話題を僕には見えない角度から描き出せる人だった。

 

勘違いしないで欲しいのだが、僕はその人とお近づきになりたいとか、そんなことは思わなかった。

ただ、その人の読者でいたかった。

 

たぶんその人の魅力的な文章は、その人をちゃんと知る人に見られてはいけないもので、だからこそその文章は魅力的だった。

知ってる人が誰もいない場所で、誰に届ける意図もなく、かといって愛着を込めずにはいられない、そんな文章が良かった。

そういう文章を、同世代で、書き続ける人を僕はそんなに知らなかったから、なんだか川の向こう岸で同じようにぼーっとしてる人を見つけたような、ささやかだけどほわほわする気持ちになった。

 

 

その人は、ときたまこうしてブログを開くと、未だにブログを書いていてくれる。

 

嬉しい。

 

仲間がいるって、嬉しいね。

 

きっとこの嬉しさは片思い。

でも別に切なくない。

自分をアピールしようとも、思わない。

 

ただ、僕は向こう岸を眺める。また忘れた頃に。