もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

大学の意味ってなんだろう

大学に行く意味ってなんだろう。

そんなことを考えた。


「つまらないから大学をやめる」は正解なのか

大学中退起業ブロガーの石田くん。彼について多くの人が言及していた。そしてそういった記事を読んでいくと「大学の意味」について持論を述べる方が多くいて、考えさせられた。

つまらないから大学をやめるって正解なんだろうか。

最初に彼について言及したときは本当に心から「馬鹿なんだろうなぁ」とか思ってたけど、今に至ってはまぁそこまででもなくて、むしろ大胆な決断したこと自体は評価に値するんだろうとは思える。
普通に考えてできないことをやってのけたんだから、その行動力はやっぱり凄いしそこに関しては俺の感情は完全な嫉妬だ。

実際に同じ大学生という身分として、「大学がつまらないか」と聞かれると「まぁ期待していたほど輝いてはいなかった」というのが正直な答えになってしまう。もちろんそれで中退しよう休学しようとまではならないんだけど。
でも確かに「やめるのもったいないよ!」と大声で言えるほど魅力溢れる場とは思えない自分もいて、まぁなんともモヤモヤするわけだ。


今俺が大学生という立場にいて苦しくならないのは大学生活が楽しいからだと思う。

大学そのものが楽しいというより大学生という身分で生じた生活が楽しいのだ。大学という場を通じて出会えた友達、サークルなどと過ごす時間が楽しいのだ。
でもそれは例えば運悪く友達もできずサークルにも入れず、ぼっちの大学生生活を送ることになったとしたら。もしそうなってしまったとしたら、俺は大学の価値をまるで見出だせず行くことを諦めてしまったかもしれない。

俺は何を思って大学に来たのか

大学にいけば自由になると思った、大学に来ればやりたいことが見つかると思っていた。

前者に関してはその通りだった。後者については期待はずれだった。


俺は受験勉強が嫌で仕方がなかった。
一時的に成績があがって優越感に浸ることはあったけれど、それも長くは続かなかった。とにかく決められた好きでもないことを四六時中強要される状況が耐えられなかった。かといってそれに思い切り反抗することもできず、中途半端に真面目を装って手抜きした結果、より自分を追い込んでしまった。

浪人した一年だって、いい思い出はほとんどない。もう振り返るのもめんどくさい。

ただそういった苦痛な状況から一転、大学は俺を自由にしてくれた。少なくとも大学は今までのように楽しくもない勉強を強いる「学校」という場所とは違う場所だった。それだけで十分だった。「勉強しろ」と口うるさい家族も大学に入ってから距離を置けるようになったし、そもそも口うるささも軽減した。


大学に来ればやりたいことが見つかる、そういう期待をしていた自分も昔いた。

正確には俺は浪人する時点でやりたい方向性を見定めていたので、それで「大学に来れば何か見つかる」という大学全部任せの状態ではなくなっていた。だからそんなにショックは受けなかった。

ただ「ああ、教育の形が束縛から放任に切り替わったんだな」と思った。だから自分で何かを求めて動かないとまぁ何も起きないだろうし、そういうことから逃げていても結局苦しむ時期が後か先かみたいな問題だなと感じた。

今何を感じているのか

大学にお金を払うことは、高いお金で授業を買うだけでなく自由な場所、時間、モラトリアムを買ったと思っている。

「大学生なんて遊んでばっかり」みたいな否定的な意見もあるけど、むしろ自由に遊べる最後の時間と考えると貴重だし、それにお金を払ったと考えると思うと別に値段相当な感じもするんだよね。自分でお金出してるわけじゃないのに何言ってんだって感じだけどさ。

大学はねぇ、ぶらぶらと遊ぶことの貴重さを学ぶべき所だよ。1流大学じゃなきゃ駄目だとバカにする奴もいるけど、そいつは学歴コンプを拗らせているだけの意識高い系バカだ。なんというかね、モラトリアムの重要性ってやつがあると思うんだよ。大学生の4年間に仲間を作って酒飲んでバカやって遊ぶって事が後々になって貴重な人生の時間だったと思い返す事があるんだ

「レールに沿って生きる」という生き方について。 - 超メモ帳(Web式)@復活


ほんとこれなんよね、モラトリアムのありがたさを実感する。


大学に来てよかったと思うことを並べると俺的に「友達ができた、サークルに入れた」あたりが上位にくる。
やっぱり人間関係が充実した価値というのはお金には替えられないと思う。その人達と過ごす時間もね。

時間はお金にできるけどお金で時間は買えないわけだから。


講義については、まぁ可もなく不可もなくって感じで。まぁ気楽ではあるけど、楽しいとはあんまり言えない感じ。

大学になって自由度と人数規模が上がった分、反比例して意識は下がったよなというか。月並みに遅刻したり寝てたり単位落としたり。
生徒も教授もお互い期待せず期待に答えず、それが当たり前みたいな空気が漂ってたり。

教育の場としてはまぁ実質崩壊に近いのかもしれないけど、その全員が諦めた飽和状態が妙な心地よさを生み出していて、多くがそれに呑まれていく感じっていうのかな。

学問的に曖昧な学部に来てしまったからこそなのか、特に実践的なものもなく漠然とした教養と学校が推奨する資格の勉強。まぁ何人か面白い教授はいて楽しいときもあるけど…少なくとも俺の進みたい方向性の専門教授はいないし。

まぁそんなに専門の学問に触れたかったなら専門学校行っとけよみたいな話になっちゃうし、なんかそうしなかった価値を見いだせるといいんだけどなぁ。


もっと偏差値の高い大学に入った方がよかった、とは大学生になってから一度も思ったことがない。なんでだろうな。
他大の詳しい状況を知れないからなのかもしれない。

でも他の大学の人の様子を見てもまぁそんなに生活水準というか、大学生してるな感はどこも変わんないなと思う。人並みに課題に追われてバイトして遊んでみたいな雰囲気はそんなに代わり映えしないし。


多くの大学生を見て思うこと

やっぱり勘違いしてる大学生も多いと思う。

大学って場所も結局あくまで長めの準備時間であって、ただ遊んで暮らせる時期ではないのは確か。

まぁそれでも遊んで暮らせるだけは遊んどけ、うぇーいみたいなのも合理的っちゃ合理的とも思う。でもそれがいずれくる何かへの現実逃避だとしたら虚しいよなぁとも思ったり。

テスト前みたいに就職が迫ってきてから色々慌てて考え出すのは頭が悪いと思うし、かといって何かしてない自分が嫌で勢いで留学とかインターンとかに飛び出していって意識高いお化けになるのも意味あるのか微妙だし。

まぁ大した行動せず、ましてやバイトさえ尻込みしてる俺に誰を責める資格もないんですが。

まとめ

今回はまとまらないモヤモヤなので一方的な垂れ流しで失礼します。

俺的にはこうして時間をかけてブログを書いていられるのも「大学生」という身分のおかげなんだなぁとはひしひしと感じるんだよね。

中退しちゃったら本当に何もないニートだからなぁ…
あー大学生ニート幸せだー

とりあえずモヤモヤしつつも俺は今日も大学に通うわけだけれど、
あなたは大学にどんな価値を見出してますか?