再生しない
辛いことがあった。
でもそれは100%辛いことじゃなくて、60%ぐらいの辛さ。
残り40%ぐらい「いい経験ができたな」って感じ。
新卒で、Web系の制作会社で、エンジニアをしている。
Web系のエンジニアは、たいていTwitterでコミュニティがあって、頻繁に勉強会と称して会社を跨いで技術交流している。
それはきっととても良いことだし、フリーランスでも、ベンチャー企業でも、実はお硬い大企業でも、「技術」という点でフラットに関わって情報交換ができるのは、他の職種にはない画期的なものだと思う。
でも。
僕には辛い
自分の技術にまだまだ自信のない僕には。
自信がないことを隠せなくて「じぶんなんて」って予防線を張ってしまう僕には
そもそも、そんな自分を認識することがまず辛い。
辛い。
自分よりも同年代でも、できる人はすごいできる。コードにかけてきた時間が違う。
勝てない。いや、勝たなくていいのに。
なぜかそう思ってしまう。
自分にも何か自慢できる何かがないと、この場にいてはいけない気がして
はぁ。
てかそもそもコミュ障だし。
みんながワイワイ語り合ってる輪にどうやって入ればいいのやら。わかる?わかんない。
人とコミュニケーションを開拓するのが苦手だから、そういうことをしたくないために、職人的な道を選んだのに。
結局もとめられるのは、それだ。
話すのは好きさ。話されるのも、黙って聞いてるのも好きさ。
でも、その空気をリードするのは苦手なんだ。
僕だけなの?
それを強いられる環境に強引に放り込まれたら、どうにかなるの?
辛いね。
勉強になるけど、その度に自分の無力さを実感しちゃう。
やめた。忘れよう。
遊ぼう。ゲームをして、塗りつぶそう。
辛いことは、再生しないほうがいい。
その時間は、結局それを追体験するだけだ。
だからしないよ、やめるよ、すぐ忘れるよって書こうとしたのに。