もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

すれ違い

恋人に喧嘩はつきものだという。

 
たぶん、俺は、人と正面切って喧嘩をしたがるタイプではない。
 
喧嘩になりそうになったら自分から身を引いて、相手の気の済むようにさせて、沈静化をはかる。
 
でも、恋人とはやっぱり喧嘩をしてしまうようだ。
 
すれ違いって言葉が1番しっくり来る。
 
望んでそうしたつもりはないのだけれど、なんか普段の仲良い状態じゃなくて、お互いに相手の行動に不信感だったり苛立ちを覚えたりする、そんな状態。
 
もやもやとする。
 
俺は特に、相手を心の中でも責められないたちだから、余計に苦しい。
 
きっかけは、たぶん俺の自分勝手な嫉妬で、それが相手に申し訳なくて、何も言えなくて、どこか叫びたいような感情を押し殺す。
 
恋人が最高の癒しであるべきとする俺の考えはたぶん危うくて、特にこういうとき、胸にたまった重い何かを消化できなくて苦しむ。
 
相手に何もかも求めるのは間違っている。
 
体調の悪い日もある、気分の悪い日もある、忙しくて疲れてる日もある。相手にあったことが自分にもないとは言い切れない。
 
責めるな。責めるなら自分にしよう。
 
傷つけるな。傷つくのは自分だけでいい。
 
 
 
俺はなんて脆いんだろう
 
とても自分が嫌になりそうで、胸がつまる
 
 
たった一言、好きだよって言ってもらえれば解決するんだ、それだけで心が平穏になる
 
 
逆にそれがないと、すぐに辛くなる。
 
まるで麻薬が切れた中毒患者じゃないか。
 
 
かまってもらえるのは嬉しい。でも、作業のように、かまわれるのはなんか違う。悲しい。
 
こんなのただのわがままだ、雑に扱われてるみたいなのが嫌なだけなんだ、大事にされたいんだ、愛をもっと感じたいんだ
 
 
 
でも、そんなの、誰もできるわけがないよね。わかってる。
 
慣れてくれば感動も薄れる。
 
忙しいければ心も失う。余裕もなくなる。
 
 
 
だから大丈夫。
 
明日になればきっとこんな感情忘れてるから