もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

人は簡単に傷つける、だからこそ癒す人でありたい

人は簡単に傷つける。
 
人を傷つけるのは簡単。
 
それでいて、できあがった傷は癒やすのが難しい。
 
 
誰も傷つけずに過ごせたらどれだけいいだろう、って何度も思った。
 
 
 
でも無理なんだよね。知ってたよ。
 
悪意の有無に関わらず、人は簡単に傷ついてしまう。
 
 
その事実がただ悲しい。
 
 
こんな俺でも、「こいつなんか傷ついて当然だ」って言葉の刃を抜くことがある。
 
全くそんな意図がなくても、ちょっと気をゆるめたら目の前の誰かが傷だらけだったりする。
 
 
どうしたらいいのかな。
 
 
 
人が傷つくのを見るのは痛い。
 
大事な人ならもっと痛い。苦しい。
 
 
だから傷をつけないように、言葉が棘にならないように、すごい注意して生きてきた。
 
 
 
それでもきっと傷つけてしまう。
 
 
「それは生きていくうえでしょうがないことだよ」って声が自分の中から響いてくる。
 
 
わかってるよ。でも、なんとかしたいよ。
 
 
「じゃあ傷つけることをなくすのは諦めよう」
 
 
そんな、じゃあどうしろって言うの。
 
 
「傷つけるのと同じくらい、いやそれ以上に人の傷を癒せる人になればいいんだよ」
 
 
そっか、そうだよね。癒やせる人になればいいんだ。