もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

自分が嫌いになれない理由

俺は堂々と「自分が嫌い!!」と言う人が嫌いだ。
 
 
なんで自分を好きになってあげられないんだ。
 
そう思ってしまう。
 
 
でも別に、当人たちだって自分を嫌いになったわけじゃないのだろう。
 
きっと自分を嫌いとしか形容しようがない苦しみがあるのだろう。
 
ごめんなさい。その辛さをわかってあげられなくて。
 
 
 
俺が自分を好きとは断言できなくても、自分を嫌いと言いたくない理由はたった一つ。
 
 
誰かに好かれた事実を無くしたくない。
 
 
 
俺は人に好かれるのが最高に好きだ。
 
自分が他人に認められた。好意的な存在になった。それだけで嬉しい。
 
好かれた結果何か起きる見返りに期待しているのではなく、好かれるという事実が嬉しい。
 
 
だから、自分を好きでいてくれた人を忘れたくない。
 
自分が一部の人に受け入れてもらえる。それを知っているからこそ、そんな自分を変えたくない。
 
 
きっと俺は人に好かれている自分が気に入っている。
 
 
 
うーん、こう考えるとやっぱり俺って自己中みたいでなんか嫌だ。
 
こういう自己嫌悪はしょっちゅうだけど、でも「自分を嫌い!!」と断言できんないんだよね、なんでだろう。
 
 
ふと思うのは、自分の大切な人、例えば恋人の前で「俺って自分が嫌いなんだよね」って言えないんだろうなって。
 
 
 
 
 
おしまい。