もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

大人が嫌いなんだ

大人が基本的に好きじゃない。
 
俺がひねくれてるところもあるけど、でも大人って嫌いだ。
 
 

 偉そうだし、「お前は何もわかってない」と見下すし、正論という暴力を使う。我々子供にとって、まさに理不尽の象徴みたいな奴らだ。

 
だから、よく「大人を頼りなさい」みたいな言葉が嫌いだ。
 
 
 

嫌いな人を頼りたいと思えない

俺が大人が嫌いな理由は言わずもがな、身の回りの大人つまり家族が決まってそういう人たちだったから。
 
俺が一番ムカついたのは、彼らの子供の意見を尊重しない姿勢だ。
 
「何があろうと大人は子供よりは正しい」
「子供は大人に逆らうなんて言語道断」
そう言いたげだった。
 
到底納得できない。
だからありあらゆる言葉を用いて噛み付いた。
 
するとどうだろう、今度は「もう何を言っても無駄だな」って反応をし出した。あの諦めたような、見下すような目を俺は忘れない。
 
そして気付いたんだ。家族だけじゃない、先生もそうだったんだ。
口では優しそうなことを言いながら、目は俺に対しての興味なんて映っていやしない。
 
 
いつも、とは言わないよ。でも彼らの時折見せるその雰囲気が嫌で嫌で仕方なかった。
 
「子供の幼い意見なんて付き合ってられない」
そう言われてるようで、耐えられなかった。どうして俺の話を聞いてくれないんだろう。
 
 
 

好きな大人もいる

もちろんそんな大人ばかりでないことを俺は知っている。
 
そうじゃない人はすぐにわかる。目を見て、ちゃんと話してくれる。聞いてくれる。
俺らの意見を自分たちの意見と対等に扱ってくれる。
 
強引な論を通そうとしない。ちゃんと納得できるような筋道を立てて、その上で意見を断言する。ちゃんと聞き手が「わかる」ことを優先する。
 
でもやっぱりそういう大人は少ない。
 
 
みんな忙しすぎて、子供を気遣う余裕なんてなくなってしまったのかな。だとしたら責めようもないけど、でももうちょっと歩み寄ることはできなかったのかな。
 
 
 

俺はどんな大人になったらいいんだろう

どんな親になったらいいんだろう。
 
俺が嫌いだった大人にはなりたくないなぁ。でもそうならないと断言できない。
 
子にどう接したらいいんだろう。
 
まだ10代なのに、彼女すらもいないのに、俺はそんなことを心配しているんだ。
 
ジェネレーションギャップってやつなのかな。俺たちが大人になる頃には今とは全然違う価値観とかが生まれてて、ただ置いてけぼりにされて老害呼ばわりされちゃうのかな。
 
 
 
それは…寂しいな。
 
大人たちも寂しいのかな。
 
 
 
 
 
おしまい。
 
 
 
 
 
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