現在のタイトル、「をかし」について
いきなり2日も連続で真面目な記事を書いて、ちょっと疲れてます。もみじです。
今日は「真面目な話」ではなく「ためになる(?)豆知識」です。
そう、このブログのタイトル、「もみじのいとをかし」。今日はこの「をかし」についてのお話。
「をかし」ってなんだよ!!!
古文単語です、はい。
さあみんな、古文の授業を始めるよ!教科書開いて、今日の文章は「枕草子」だーーー
というボケはさておき、
早速、僕が高校時代に使っていた古文単語帳から抜粋といきましょう。
訳語
①すばらしい[美しい・かわいい・おもしろい・風流だ]
②おかしい・滑稽だ(現代語の「おかしい」と同義)
解説
『源氏物語』は「あはれ」の文学、『枕草子』は「をかし」の文学といわれます。
「をかし」は心で受け止めたことを肯定的に評価する語です。
②の現代語と同じ場合以外は状況に応じて具体的な褒め言葉を考えてください。
「興趣(きょうしゅ)がある」などと一つ覚えのあいまいな訳をしたり、辞書に羅列してある訳語を覚えるのではなく、本文に応じてあなたの日ごろ使っている言葉で訳してください。
まとめ
古文単語の中でも屈指の多義語「をかし」。
多義語の多さに「なんて古文ってややこしいんだ!文脈判断とかマジありえない!!」って苦手意識を持った方も少なくないはず。
俺も初見のときはそれを思ったんですが、今になって気付いたことがあるんです。
現代語の「かわいい」にめっちゃ似てるなって。
特に女子が頻繁に使う「かわいい」に。
以前ツイキャスで頻繁に紹介していた書籍曰く、
「かわいい」とは、女性の気持ちになって訳すなら、「今、私の心は揺さぶられている!」「とても気に入っている!」という意味なのです。
「あのバッグちょーかわいいーー」
とかまさに、心で受け止めたことを肯定的に評価ですよね(笑)
つまり、多義語は別に古文の専売特許じゃないってことなんですよ。現代語にも多義語はあるし、それを我々は日常使いこなしてるんです。
そう考えれば少し古文に向き合いやすくなるかな?なんて(笑)
最後に、俺が通っていた予備校で、物理を教えていた先生のセリフをお届けしましょう。
”どの科目も、ベースになるのは国語力。”
おまけ
1、「いと」とは「とても・非常に」という強調の意味。
2、「あわれなり」
訳語
しみじみと心に深く感じられる[趣深さ・悲しさ・いとしさ]
解説
「あはれ」という言葉は、「かわいそう」といった悲哀感(ひあいかん)を表すものと思い込んでいる人が多いのですが、心にじーんとくるのはなんでも「あはれなり」です。「心にしみる美しい花だ」というときも、「とってもかわいい子だなあ」というときも、また「なんと心のやさしい人なんだろう」というときにも使われるのです。
おしまい。
※参考文献
引用させていただきました。 高校時代に学校から配られた古文単語帳。浪人してからもお世話になりました。単語の解説が丁寧なのと、イラスト付きでイメージがつきやすいのが利点。
察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方
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ツイキャスにハマっていた頃、たびたび紹介した本。我々がなんとなく感じている「異性間の感覚のギャップ」が見事に指摘されていて痛快です。