もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

晴れのち時々どろどろ

時折、どろどろする。心の内側が。

以前ほどネガティブじゃないし、何かを渇望してもいないけれど、「まだ満たされていない」と暴れだす感情が内側にある。

自分の思い通りにならないことに、イライラする。

それがどうしようもないことでも、悪意がないことでも、些細なことでも。

自分と近くも遠くもない人のことが、無性に気に障る。

偉そうにするな。そんなのは俺にとってはちっぽけな、取るに足らないものなのに、なんでそこまで偉そうにする。気付けよ。俺はそれを聞かされてるのが不快なんだよ。

こうして悪態をつかなきゃ気がすまない自分自身も不快だ。

不安になる

自分の進む道を決めた。でも、怖い。真っ暗闇が「ここから先は茨の道だ」と僕にささやく。

同じ道に、横に歩いている人はいない。はるか後ろに、道に入ろうか決めあぐねている 人が少し見える。はるか先の光の中に、堂々とあるく背中がたくさん見える。僕の横には誰もいない。

ときおり寂しくなって、誰かと言葉を交わしたくなる。そんなとき、ふと自身に関わる話題をはなしている人がいれば、勇んで声をかけにいく。でも、そんな自分はひどく不器用で不格好で、下手したら突然現れた変質者に見えるかもしれない。 迷惑をかけてしまうのかもしれない。こわい。不審な目を向けられるのが。 めんどくさそうにあしらわれるかもしらない。

ふと道を歩いていると、人の目を追ってしまう。こわい。目が合った一瞬、何を思われたか。笑い 声がどこからか聞こえてくる。まさか自分の悪口じゃあるまいな、そう体が怖ばる。

声だけで、相棒の感情が読み取れない。悲しいのか、怒っているのか、ぶっきらぼうなのか、何か別のことで気が逸れているのか、眠たいのか。顔を見ないと、言葉を引き出さないとわからない。こわい。 見逃している感情はないか、言葉はないか、不安だ。

不安だ。寂しい。こわい。どろどろ。

おやすみなさい。明日起きればまた晴れる