もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

無気力で引きこもりの呪いなう

あまり声を大にして言えることではないのだけど、僕は原因もなく時折とても出かけたくない気分になることがあります。

簡単にいうと、そう、引きこもりです。


学校行くのが突然めんどくさくなって、かといってどこか遊びに行くわけでもなく、ご飯や風呂さえもめんどくさくなってひたすらゴロゴロするのです。

人と話すのも外に出るのも、動くことさえもめんどくさい。

怠惰の極み。大罪。

決して褒められる行為ではないのでしょう。

しかし、どうにもだるくてめんどくさいのです。



実はここ二週間ほど、風邪を引きかけたのを皮切りに、その状態でした。

空白になってしまった時間を食いつぶすように、漫画を読んだり、アニメを一気見したり、放置していたゲームにのめりこんでみたり。

でも別に楽しいとか、満たされるとかそんな感覚ではなく、視覚的な情報に埋もれて思考と体感時間を止めているような「無」の感覚。

心地よいかというと微妙なんですけど、身体を動かすのが面倒な気分なので、動かさずに済んでいるその状況には快感のような何かを感じている、はず。


…病気かもしれない。

病気っていう概念は凄く曖昧で、苦悩ひしめく現代社会では、僕にはもうどこからが「健常」でどこからが「病気」なのかわからない。

中学生の頃に引きこもりをしていた時期があって、どこかの大きな病院で「自律神経失調症」と診断された。

でもハッキリ言って俺には病気してるような感覚はなかった。

確かに身体はだるかったし、あちこちに不調は現れていたけど、しかしハッキリと自分の中に「学校に行きたくない」という意思があった。そしてどこか「行こうと思えば行けるよ」と小さく囁く自分もいた。

「病は気から」なんて言いますが、実体験を通して、そうなんだろうなと思う。

精神や意思の影響を身体が勝手に受けてしまうのだから、人間ってのはなんてよく出来ているんだろう。

鬱かな…とも思うけど、たぶん生きてることも楽しいし、今のところ本気で死にたいとは微塵も思えたことがないので、違う気がする。

病気と名乗ることで、病気で苦しんでいる人への冒涜になるような気もするし、一般的に健常な周囲の人からは「それはただの甘えだろう」と思われてしまうだろうし、たぶん病院に行ったところでスッキリすることもないだろうし、いいことなし。

だからこの状態を世間一般的な「病気」と定義したくはない。

したくはないけれど、でもやっぱり不調ではあるわけだし、何か自分の意思だけでコントロールできない感じもあるし、どうしたら良いのかよくわからない。

もういっそ誰かが俺に呪いをかけているとか考えた方が得心が行く。


あぁでも勘違いしないでね、心を病んでいるわけではないから。いや、病んでいるんだけど、そういう病んでいるじゃなくてね。

別に嫌なことがあった心当たりもないし。ただなんというか、「だるー」って感じなだけ。


たぶん誰かと暮らしていればこんな状態になることを許してくれないだろうし、きっとそういう状態が正しいんだと思う。

だから同棲生活はよって感じ。家族にどやされるよりは恋人の方が生命力とか愛とかいろいろ貰えるし、幸せになれそう。


まぁそんな状況でして、ブログやる気力もイマイチ湧かず、事後報告のような、途中経過のような、そんな感じ。

大学は休んでいたいけど、行かないと今は迷惑がかかるから、行こうと思う。

逆に迷惑がかかるほど必要とされてるってのはありがたい話かも。


こんな人間が社会に出て生きていけるのでしょうか。

こんな状態が許されるのはモラトリアムの今だからってことぐらい、俺だってわかってるよ。