もみじろぐ

とある男の、心のほんの一部

アクセス急増と大学を中退して起業するブロガーを見て

どうしても語りたかったことが2つ。

ここ数日のブログのアクセス数の急増。

そして、多くの人が言及していて話題の「4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。」の人について。



その2つに対する俺の感情を踏まえて、俺のブログに対するこだわりというか、理想というか、そんなお話をしようかと。

唐突のアクセス数急増

まず最近、このブログのアクセス数がやばいことになっております。何がやばいってアクセス数が急増してるんです。

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数字の桁からして、ブロガーとしては全然威張れるものではありません。

でも普段100pv前後の弱小ブロガー俺としては威張れるものだと思うんす。友達に「ブロガー(笑)」とか言われてた俺にしては威張れるものだと思うんです。

いやぁ…凄くね?

なんだこの数字…凄くね…?

記者「すみません、今回のアクセスアップの秘訣はなんなんでしょうか!!同じブロガーの方々に一言ありましたらお願いします!!」

俺「『君の名は。』を2回見に行って感想書きましょう」

まぁつまりそういうことなんだよな。

見てこれ、すっげぇ。

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yahooさんにも気に入られた様子。


でもね、嬉しかったのは伸びた初日だけ

二日目からは正直、驚愕と何とも言えない虚無感だけ。

だってこの3日間何も記事投稿してなかったし、検索エンジンに反映されるまで時間かかるから、投稿した直後に結果出ないのはわかってるんだけどさ。なんか自分で当てたな!って感覚がそんなにない。まぁ凄い時間かけて頑張って書いたけどさ。

どうせ上映期間中だけだろ!!わかってるから!!さっさといつも通りの100に落ちろよ!!落ちちまえ!!!


大学中退ブロガーとその周囲について個人的批判を書き殴る

www.ishidanohanashi.com


件(くだん)の彼。

もうはてな界隈では彼について語ること自体が一種のコンテンツ化しちゃってるので、こうやって彼について語ることで「勢いのある話題に乗っかってアクセスほちい」的な下心の証明になっているようでモヤモヤするんですが、それでもやっぱり物申したいものは物申したい。


まぁ俺の立場としましては、「なーに言ってんだこいつ」サイドでありまして。

個人的には呆れるというより、なんか腹立たしさを覚える次第でありまして。

そしてついでに言うなれば、おそらく彼というキャラクターを生み出すのに大いに貢献してしまったであろうブログカレッジなる仕組み、それを生み出したプロブロガー八木仁平さん。それらにも個人的で一方的な腹立たしさを感じています。



なんていうか、ただただ、ムカつく

たぶん俺が感じる感情は、例えばホリエモンが気に食わなくて叩きたくなる同世代の人と似たような感情なのかもしれない。

あるいは昨今のYouTuberなる職業に否定的な感情を抱く人と似たようなものかもしれない。


なんか記事のタイトルの付け方がムカつく

文体というか上から目線っぽい文章がムカつく。

やたらあちこちに自分推しがちらばめられててムカつく。

顔写真とかFacebook的なノリで写真載せまくるのがムカつく。

そのくせに詰まってる情報量少なくてムカつく。

でもアクセス数集めてお金発生しててムカつく。


なんなのそのナルシストの最上級みたいなその雰囲気!!

ムカつくムカつくムカつく!!!



でも結局ね、俺が言いたいことは一つだけなんよ。


なんでもいいから、中身の濃いブログ書いて、面白いブログ書いて


なんでこんなにムカつくのかって考えてみたけどさ、要するに彼らのブログが面白くないからなんですよ。ていうか面白い面白くないの問題じゃなくて中身がないんですよ、スッカスカ。


azanaerunawano5to4.hatenablog.com

これ読んでめっちゃ頷けた、よくぞ言ってくれました。いやはや痛快。


彼のブログだって、中身のなさで言ったら俺よりないもん。断言できるもん。

俺ブログで一銭も稼いでないけど、少なくとも彼よりはよほど濃い話してるもん。

なんで俺ごときよりも薄い話しかできない人がアクセス数稼いでんの?意味わかんなくない?いやわかるけど、納得出来ねぇわ。タイトル詐欺?なんだよそれ。


「赤の他人なんだし関係なくない?勝手にさせてやれよ」とか意見もありますけどね。

いやいやいや、関係あるわ。同じブロガーとして関係あるわ。世間に「ブロガーってこういう人達なんだ(特に学生ブロガー)」とか誤解されちゃうかもしれないぐらいの実害はあるわ。

どうせ周りが何言おうと当人達は勝手にするでしょ、別にいいじゃん物申したって。人の人生に意見する権利ぐらいくださいよ。


で、彼だけの話に戻ると、まず件の記事には何も書かれてないわけですよ。

  • 大学辞めました。
  • 僕今までダメ人間だったんです。
  • 親をなんとか説得したよ。
  • 後悔ないッス。

でも起業するの11月です。


っておいーーーー!!最後ーー!おいーーっ!!!

結局ただの宣言系記事じゃんーーー
何の事業やるかとか、自分の得意分野の話とか何も書いてないじゃんーー

内容がないよーーっ

いや、まぁ、内容あるっちゃあるけどさ。
なんていうのかな、この虚無感…


んでコメントをざっと見てみて、また虚無感。

冷静なツッコミ、過度な批判と煽り、「大人の言うことなんて気にするな!」とか言っちゃう人まで出てくるし…

ちなみに言わせてもらうと現大学生の僕から見ましても彼のスッカスカさには目を見張るものがあるよ、うん。



お願いだからさ…もうちょっと頭良くなってよ…

いやある意味頭いいのかもしれないよ、炎上マーケティング的な意味で頭いいのかもしれないよ?


でもさぁ!違うんだよ!!俺が読みたいブログはそういうのじゃないんだよ!!



俺が理想とするブログ、ブロガー

さて、その個人的2大感情を踏まえて、まとめていくよ。本編ここから。

ブロガーは職業であって欲しくない

さっき槍玉に挙げた某ヤギさんもそうだけどさ、プロブロガーとか、ブロガーであることを自慢しすぎないで欲しい。

いや、自慢しなきゃ商売あがったりなタイプの職種なのはわかってるんだけどさ。

オラオラー!俺はブロガーだぞー!!ブログだけで飯食ってるハイスペックカリスマだぞーー!!!羨ましいだろーどうだーー!

なんなら俺の技術教えてやろうかー?…まぁお金はいただくけど?

別にブログで飯を食うのは凄いと思うし、尊敬もするさ。確かにその技術を教えてくれるというのも魅力的だ。

でもね、なんかさ、違うんだよね。

せめてそういうこと言うなら本出してから言ってくれよ、kindleでもいいからさ。本なら投資するよ、最低限の情報量保証されてるし。

ブログ飯 個性を収入に変える生き方

ブログ飯 個性を収入に変える生き方

これについてもいずれ感想書くつもりだし。

ブログを実際に生業にするのと、それを前面に押し出してアピールしてそれで人を集めるのとは、また違う気がする。良い悪いの話じゃなくて、俺的に好きか嫌いかの話だけど。

そういう意味で、イケダハヤトさんも雰囲気的に好きじゃないんだよね。なんかヤギさんと似た雰囲気を感じる。

お金の匂いのするブログはそれだけで読む気が失せる

そもそもさ、ネットって無料で手軽に情報が手に入る場所として価値があるわけじゃん?

ネット上だろうと価値ある情報には対価を払うのは当然賛成だよ。けどね、ブログってそれに入っていいのかなって。もちろんお金払う価値あるレベルの記事もあると思うさ。でも少なくとも中退した彼やヤギさんの記事にその価値はないと思う。

アクセスアップだけを想定して書かれた記事は雰囲気でわかる。まず文章量的に、あと見出しの多さ的に。

そういうのに限って広告とか貼りまくってたりするし。「おらクリックしろや」って強迫観念すら感じる。

くんかくんか。

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こいつはくせぇッーー!金のにおいがプンプンするぜッーーー!!*1

求む!内容とキャラの濃いブログ

記事の内容が薄い。

俺の気に食わないブログの共通点はどうもこれらしい。

とはいえ、どこらへんで濃い薄いを判定しているのかというと、凄いグレーゾーン。曖昧みーまいん。
結局俺の好みの問題かもしれない…

でも最近は文字数明らかに少ない記事とか凄い萎えるんだよね。もっと詰め込めるのではって思えてしまう。


好みで思い出したけど、あとブログ書いてる中の人のキャラが見えやすいブログが好き

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中の人っ!

例えばときおり口語になるブログが好き。実際の話し言葉ってキャラがわかりやすいし、なんか実際に話し聞いてるような臨場感あるし。

結局思うのは、他でもないブログだからこそ個性が見えて欲しいの。

教科書でもなく論文でもなく解説書でもなくブログだからこそ、自由な文章が許された場所だからこそ、その人の個性が爆発する場所であって欲しい。
それでその個性で魅了して欲しい。ただの情報を伝えるメディアじゃなくて、個性たっぷりの温かみの乗っかった情報であって欲しい。

友達に「今日こんなすげーことがあってさ、こんなとこ行ってきてさ」みたいに語る感じで文章にして欲しい。

そういうリアルで生で温かくて、でも話すには長くなっちゃうような話を聞かせて欲しい。

欲しいのは数字じゃないかもしれない

「こんなに頑張って書いたのに数字出ないとか、辛すぎ…」
書き続けるにはモチベが必要。やっぱり多少数字がないとね、お金欲しさにやるわけじゃないけど、せめてアクセス数は欲しいな。」

なんてことを今まで思ってた。これからも定期的に数字欲しさに駆られると思う。

でもアクセス数が急増して、全然喜べない自分がいて、違和感を感じたんよね。
「たくさん読まれてるはずなのになんで喜べないんだろう」

その違和感の正体はこの本の中で見つけた。

ブログを10年続けて、僕が考えたこと

ブログを10年続けて、僕が考えたこと

(著者が目標だった1000はてブを達成したときの話)
何のために私はこの記事を書いているんだろう。ただたんにアクセスを集めるだけ?

そういう疑問が湧いてきたのです。

ふとスターリンの(ものといわれている)言葉を思い出しました。

1人の人間の死は悲劇だが、
数百万の人間の死は統計上の数字にすぎない。

1000はてブという数字は、実感からすれば、それはもう「統計」でしかありません。その数字からは、具体的な読者のイメージは伝わってこないのです。

これだ…

いくらアクセス数が増えても嬉しくないのは、読者の顔が見えないからだ…

実際これだけアクセス数が伸びているのは検索流入のおかげで、コメントやはてブは投稿直後からほぼ変動ありません。つまり誰かが読んだ足跡だけはあるものの、そこに読者の顔は残ってないのです。本当の意味での読者ではないのです。

R-style(著者のブログ)では、いまだに平均はてブは3ぐらいです。それでも、ちゃんと読んでくれたり、ツイートでコメントをくれる読者さんがいます。個人的にそれで充分です。どれだけ読まれたかよりも、誰に、どのように読まれたか、ということの方に私の関心は向いています。

わかる、めっちゃわかる。
俺が欲しいのは「誰かがちゃんと読んでくれた」「誰かの役に立った」「誰かにコメントされる」といった事実だよ。
そうだよ、それこそが文章を公開する意義じゃないか。数字も欲しいけど、そんなのは二の次だよバカヤロー。


俺もできるだけ多くの人に「役に立った」とか「読んでよかった」とか思ってもらえるブロガーになりてぇよ…


つまり俺はブログってそういうもんだと思ってるの!そういう風にありたいの!!


おしまいっ!!